
会社名 | 株式会社STERS |
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電話番号 | 03-6824-4845 |
医療現場では、画像診断において一刻を争う場面も少なくありません。株式会社STERSの提供する画像診断システムは、時差と遠隔医療システムを活用して、迅速な画像診断を実現しています。本記事では、STERSのコンセプトや導入効果について詳しく解説します。遠隔画像診断サービス選びで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
画像診断が現状抱えている課題
まずは、日本の医療現場において画像診断が抱えている課題についてみていきましょう。
放射線画像診断医が不足している
現在、日本の医療現場において深刻な課題となっているのが、放射線画像診断医の不足です。国内でCTやMRIなどの高度画像診断機器を扱える放射線科診断医は約5,500人に対し、稼働しているCTおよびMRIの台数は約17,000台に上り、明らかな供給不足が生じています。これにより、せっかく高額な費用を投じて導入された高性能な機器も、その能力を十分に発揮できないまま運用されているケースが少なくありません。
夜間対応の問題が顕著
とくに問題が顕著となるのが夜間対応です。CTやMRIは救急医療において非常に重要な検査手段であるにもかかわらず、夜間に即時読影対応が可能な放射線科医が常駐している医療機関は極めて少ないです。そのため、夜間に撮影された画像は翌朝まで診断が遅れ、朝になってから読影を行うことになりますが、この対応は放射線科医の日常業務をさらに圧迫する要因となっています。読影件数の増加によって診断精度が下がる恐れもあり、医療の質の低下につながるリスクも懸念されます。
当直医の確保そのものが難しい
夜間や救急対応の現場では、放射線科医に限らず当直医の確保自体が難しくなっています。その結果、専門性の異なる医師が救急対応を行う場面が増え、場合によっては研修医などが画像診断を担わざるを得ないこともあります。こうした非専門医による診断は、誤診や見落としのリスクを高める要因となり、患者にとっても医療従事者にとっても大きな不安要素です。見逃された病変が重大な結果をもたらす可能性があることを考慮すると、即時かつ専門的な診断体制の整備が急務であるといえるでしょう。
夜間救急遠隔即時コンサルテーションを提供
STERSの提供する夜間救急遠隔即時コンサルテーションは、遠隔医療技術と時差の利点を組み合わせた新しい医療サービスです。このサービスは、インターネットを通じて医療機関と放射線科医をつなぐ遠隔画像診断システムを活用し、放射線科医が物理的に移動することなく、画像診断やコンサルテーションを迅速に提供できる仕組みです。
とくに注目すべきは時差の活用です。海外に在住する放射線科医が、日本の夜間時間帯にあたる時間に日中勤務しているため、夜間でも即時に対応が可能となります。
このサービスは、毎晩21時から翌朝9時まで提供されており、夜間の救急医療の現場で即時性と正確性の高い診断を実現しています。これにより、救急医療従事者は夜間でも迅速に専門的な診断支援を受けることができ、患者の迅速な治療開始にもつながっているのです。
また、準夜帯においては国内に在住する放射線科専門医も待機し、コンサルテーションに対応する体制が整えられています。そのため、万が一の見落としや誤診のリスクを最小限に抑えることが可能です。このように夜間救急遠隔即時コンサルテーションは、夜間の医療現場における診断支援体制を強化し、医療の質と安全性を高めています。
それとともに、放射線科医の働き方にも柔軟性をもたらす革新的なサービスといえます。遠隔技術とグローバルな人的リソースを組み合わせることで、地域や時間の制約を越えた新たな医療連携の形を提案しているのです。
STERSの導入効果
STERSを導入した医院においては、ほぼすべての医院が導入効果を実感しています。具体的には、以下のとおりです。
・診断に役立つ追加情報があった:31%
・コンサルテーション・レポートがなければ診断できなかった:26%
・追加情報や診断・治療が変わった:23%
・追加情報はなかったが安心した:20%
このように、多くの医院において業務改善につながったという声がきかれています。また、夜間検査画像の読影コメントが依頼者に届くまでの時間にも大きな変化が見られます。具体的には、導入前の返信の平均時間が約5時間だったのに対し、導入後は1時間程度と大幅な短縮がなされているのです。
まとめ
本記事では、株式会社STERSが提供する夜間救急遠隔即時コンサルテーションについて詳しく解説しました。同システムは、放射線科医不足や夜間医療対応の課題に対する革新的なソリューションです。遠隔画像診断システムと時差の活用により、海外在住の専門医が日本の夜間に即時対応可能となり、迅速かつ正確な診断を実現します。導入施設の多くが「診断に役立つ追加情報が得られた」、「診断・治療方針が変わった」といった具体的効果を実感しており、読影時間の短縮も明確な成果として表れています。医療の質向上と医師の負担軽減の両面を実現する、今後の医療現場に不可欠なサービスといえるでしょう。