更新日:2024/10/09

おすすめの遠隔画像診断サービス5選を紹介します!

昨今、さまざまな業界で問題となっている人手不足。なかでも医療業界は深刻だとされており、働き方改革や医療従事者の待遇改善などを求める声も大きくなっています。そんな医療業界の人手不足を解消する方法のひとつに「遠隔画像診断サービス」が挙げられます。

しかし、遠隔画像診断サービスを検討する際、サービス自体の数も多く、それぞれ対応できる範囲や特徴が異なるため、


  • ・どのサービスを利用すればいいの?
  • ・どんなことに対応しているの?
  • ・なにに気をつけて選べばいいの?

といった疑問や課題が生まれるでしょう。そこで当サイトでは、これから遠隔画像診断サービスを導入したい方の疑問や課題解決に役立つ情報をまとめてご紹介しています。

対応モダリティや料金など、こだわりで選ぶおすすめの遠隔画像診断サービスや、遠隔画像診断サービスを利用するうえで知っておきたい情報のほか、WEBアンケートを実施して実際に遠隔画像診断サービスを導入した方の口コミや評判についてもまとめてご紹介しています。ぜひ当サイトの情報を参考に、医療現場のさまざまな課題を解消できる遠隔画像診断サービスを導入しましょう。

おすすめの遠隔画像診断サービス5選

エスフィル遠隔画像診断サービス

株式会社エスフィルの画像 引用元:https://www.esfill.co.jp/

おすすめポイント

  • point01

    契約前に無料でお試し可能

  • point02

    初期費用0円~

  • point03

    柔軟なカスタマイズが可能

初期費用0円~!契約前にお試し利用ができてニーズに合わせたカスタマイズも可能

株式会社エスフィルの遠隔画像診断サービスは、施設の大小を問わず、診療や健診、各種検査など、あらゆるニーズに対応することができます。初期費用は0円~、安価な従量料金となっているので、コスト面でのメリットが大きいのが特徴です。本契約の前には無料でのお試し利用も可能で、ニーズに合わせた柔軟なカスタマイズにも対応してくれます。

株式会社エスフィルの基本情報

サービス名エスフィル遠隔画像診断サービス
無料トライアル
読影メニュー【対応モダリティ】
全モダリティ対応

【読影領域】
あらゆる部位に対応

【検診・診療】
全ての検診・診療に対応
返却時間依頼から24時間以内
緊急返却1時間
サポート体制・専用のチャットチャンネル提供
・その他、電話を含め専任のオペレーターが対応
導入までの期間無料トライアル→即時対応可能
本番導入→無料トライアル後、最短1週間
料金初期費用はゼロから可能。安価な従量料金。
会社情報株式会社エスフィル
本社:東京都新宿区神楽坂3-1-17ハイポイントビル4階

株式会社エスフィルの口コミや評判

意思の疎通がしやすい (医療法人財団立川中央病院附属健康クリニック)
委託先が医師の視点とシステム構築者の視点と両方を兼ね備えた方が窓口になってもらえるというのはとても助かります(中略)遠隔画像診断サービスを提供する企業は既に数多ありますが、やはり「システムの話をする営業」と「運用に携わる医師」との間で意思の疎通がしにくいケースが出てきてしまいます。医師が考えていることをしっかり汲み取り、どれだけ同じ土俵で話ができるのかはとても重要だと思います
引用元:https://www.esfill.co.jp/

株式会社ドクターネット(Tele-RAD)

株式会社ドクターネットの画像 引用元:https://dr-net.co.jp/

おすすめポイント

  • point01

    放射線診断専門医約900名登録

  • point02

    夜間・日曜祝日も受付

  • point03

    Ai(死亡時画像診断)も利用可能

24時間365日依頼可能!国内最大級の放射線診断専門医プラットフォーム

株式会社ドクターネットが提供する遠隔画像診断支援サービス「Tele-RAD」は、約900名の放射線診断専門医が登録している国内最大級の放射線診断専門医プラットフォームです。夜間・日曜祝日の受付や1時間以内のスピード返却など、オプションサービスも充実しています。トラブル時の対応やセキュリティ管理など、サポート体制も万全です。

株式会社ドクターネットの基本情報

サービス名Tele-RAD
無料トライアル×
読影メニュー【対応モダリティ】
CT、MRI、CR、DR、MMG、PET、RI
【読影領域(CT/MRI)】
頭頚部、胸部、腹部、上肢、下肢、脊椎、心臓
【検診対応】
胸部・胃部検診、マンモグラフィ、肺がんCT、大腸CT、脳ドッグ、乳腺トモシンセシス
【その他】
Ai(死亡時画像診断)
返却時間18時までの依頼で翌12時までに送信
緊急返却1時間以内、2時間以内、翌朝9時の3種類のオプションあり
サポート体制・オペレーターによるサポート
・トラブル時にはリモートにより即時対応

など
導入までの期間約3週間
料金記載なし
会社情報株式会社ドクターネット
本社:東京都港区芝大門2-5-5 住友芝大門ビル8階

株式会社ドクターネットの口コミや評判

品質が安定している (結城浩二)
緊急検査時の所見にかなりの頻度で利用させてもらっています。品質も安定している印象。
引用元:https://www.google.com/

セコム医療システム株式会社(ホスピネット)

セコム医療システム株式会社の画像 引用元:https://medical.secom.co.jp/it/hospinet/

おすすめポイント

  • point01

    最短1時間で返却可能

  • point02

    多重拠点で災害時も安心

  • point03

    仮機材により即日導入も可能

最短1時間での読影レポート返却が可能なオプションあり!多重拠点で災害時も安心

セコム医療システム株式会社が提供する遠隔画像診断サービス「ホスピネット」では、読影レポートの提供だけでなく、撮影方法に関する相談や読影医への電話での質問など、画像診断に関して幅広くサポートしてくれます。万が一の災害やトラブルに備えて、拠点を多重化しているので安心です。1時間でレポートを返却してくれる緊急読影のオプションも用意されています。

セコム医療システム株式会社の基本情報

サービス名ホスピネット
無料トライアル×
読影メニューCT、MRI、核医学、CR(検診サービスあり)、DR、マンモグラフィ、眼底、大腸CT、PET-CT、トモシンセシス
返却時間翌営業時間中
緊急返却1時間
サポート体制・読影医と直接話せる「テレカンファレンス」
・災害時にもサービスを継続できる多重拠点

など
導入までの期間約2週間
料金記載なし
会社情報セコム医療システム株式会社
本社:東京都渋谷区神宮前1-5-1 セコム本社ビル14階

セコム医療システム株式会社の口コミや評判

患者様の不安や身体的負担を軽減できました (匿名)
以前は非常勤医による読影のため、患者様が検査を受けて検査結果をお伝えするのに1週間程かかっていました。ホスピネットを利用してからは、検査後に患者様に1時間だけお待ちいただくようお願いしています。
緊急読影サービス(1時間以内のご返却)を利用し、検査結果をすぐに患者様へお伝えすることが可能になりました。
結果を知るまでの患者様の不安な日々をなくすことができ、検査結果説明のための通院の身体的な負担の軽減が行えるため患者様から大変喜ばれています。
引用元:https://medical.secom.co.jp/

YKR medical labo株式会社(Radi-Dock)

YKR medical labo株式会社の画像 引用元:https://ykr-medical.jp/

おすすめポイント

  • point01

    医療機関ごとに専任医師が読影を担当

  • point02

    AIの自動受付により24時間依頼可能

  • point03

    再読影や至急依頼・早期返却も無償対応

医療機関ごとに専任医師が担当!再読影や至急依頼・早期返却も無償対応が可能

YKR medical labo株式会社が提供する遠隔画像診断サービス「Radi-Dock」は、医療機関ごとに割り当てられた専任医師が一貫して読影を行ってくれるのが特徴です。再読影や至急読影の依頼も、AIが自動で受付の対応をしてくれます。再読影や至急依頼・早期返却に関して、無償で対応してくれるのもうれしいポイントです。

YKR medical labo株式会社の基本情報

サービス名Radi-Dock
無料トライアル×
読影メニューCT、MRI、CR、DWIBS、RF、MMG、RI、PETなど
返却時間翌3営業日以内
緊急返却対応可能
サポート体制・事業者向け損害賠償保険に加入

など
導入までの期間最短翌2営業日
料金月額基本料金: 2万5,000円
会社情報YKR medical labo 株式会社
本社:愛知県名古屋市中区栄1-14-15 RSビル4階

YKR medical labo株式会社の口コミや評判

医師の高齢化・入退職に悩むことがなくなった (愛知県内 健診センター)
遠隔読影の導入で読影運用が安定すると聞いておりましたが、その効果を実感しています。医師の高齢化・入退職に悩むことが無くなりました。
YKR medical labo社に遠隔読影依頼することで、時間と手間を削減し、読影キャパシティの拡大を達成することができました。
現在はマンモグラフィーを主体に読影依頼していますが、今後、他検査も追加依頼しようと検討中です。
引用元:https://ykr-medical.jp/

株式会社エムネス

株式会社エムネス の画像 引用元:https://mnes.life/

おすすめポイント

  • point01

    継続率97%

  • point02

    延べ291万件の受注実績

  • point03

    導入前後に専任のサポートチームがフルサポート

現役読影医が開発したシステム!専任チームによる導入前後のフルサポートで安心

株式会社エムネスの遠隔画像診断サービスは、現役の放射線科医がITの専門家と開発したシステムです。これまでに延べ291万件の受注実績があり、継続率は97%を誇っています。導入の前後で、それぞれ専任のサポートチームがフルサポートしてくれるので安心です。専用設備が不要なので、最短1週間で利用を開始することができます。

株式会社エムネス の基本情報

サービス名
無料トライアル
読影メニュー記載なし
返却時間3~5日
緊急返却1時間
サポート体制・導入前後で専任のサポートチームがフルサポート
・フィードバックを製品開発へ反映

など
導入までの期間最短3日
料金記載なし
会社情報株式会社エムネス
本社:広島県広島市南区東雲本町1-2-27

株式会社エムネス の口コミや評判

自信をもって説明できないものはとりあえず読影へ依頼 (医療法人徳松会 松永病院)
今までは気になる所見を1枚だけ読影依頼に出したくても信用度やコストの問題などもあってお願いできずにいましたが、今では少し気になるものはとりあえず画像を取って読影に流すということが気軽にできるようになりました。患者の負担にならないので、気軽に出せる点が気に入っています。システムも便利で、電子カルテに入れてコメントを付けた後、システムに入れるだけでどんどん吸い上げてくれるので、総合的に満足度は高いです。
引用元:https://mnes-lookrec.com/

遠隔画像診断サービスについて

遠隔画像診断サービスとは?

遠隔画像診断サービスとは?の見出し画像

医療現場の人手不足や働き方の問題など、さまざまな課題解決のサポートをしてくれるサービスとして、遠隔画像診断サービスが注目されています。ここでは、そんな遠隔画像診断サービスの概要や、遠隔画像診断サービスの対応モダリティについてご紹介します。

遠隔画像診断サービスとは

遠隔画像診断とは、CTやMRIなどの医療画像を、遠隔地にいる放射線医などの専門医が診断するシステムです。遠隔画像診断のほかに「読影」「遠隔読影」などと呼ばれることもあります。

通常、検査のために撮影された医用画像は、撮影した医療機関の専門医がその場で診断しますが、画像診断ができる専門医がいなければ、正しく結果を読み取ったり診断したりすることができません。その点遠隔画像診断を活用すれば、撮影医療機関内に画像診断の専門医が常駐していなくても、専門的な知識を持つ医師に診断してもらうことができるのです。

遠隔画像診断の流れとして、まずは患者がいる医療機関で、CTスキャン、MRI、X線などの医用画像を取得します。取得した医用画像をインターネットまたは専用の医療ネットワークなどを通じて、別の場所にいる放射線科医や専門医に伝送し診断の依頼をします。

次に、画像を受け取った放射線科医や専門医が、遠隔地からその画像を解析して診断を行います。診断結果は、メールや専用のシステムなどを介して画像提供をした医療機関に返送され、患者の治療方針を定めるために活用されます。

なお、遠隔画像診断は保険診療の対象であり、各地の厚生局へ遠隔画像診断施設基準の届出を済ませている病院間で導入することが可能です。

遠隔画像診断サービスの対応モダリティ

遠隔画像診断を提供している会社は数多くありますが、それぞれのサービスで対応しているモダリティが異なります。また、依頼する画像によっても料金が変動することがあります。ここでは、遠隔画像診断サービスの対応モダリティや、それぞれの特徴を解説します。

CT

CT(コンピュータ断層撮影)とは、X線を使って体内の断面画像を作成する技術です。CT検査では、X線を体の周囲から照射し、その結果得られる断面画像をコンピューターで解析して立体的な画像が作成されます。

高い解像度で詳細な断面画像が得られるため、微細な病変の検出に優れているのが、CT検査の大きなメリットです。そのためCT検査は、治療前や治療後、治療の効果判定など、さまざまな目的で行われます。なかでもとくに心臓や大動脈、気管支・肺などの胸部、肝臓や腎臓などの腹部に適しています。

MRI

MRI(磁気共鳴診断、Magnetic Resonance Imaging)は、強力な磁場とラジオ波を使用して、体内の組織や臓器の詳細な画像を作成する医用画像診断技術です。X線やCTスキャンとは異なり、MRIは放射線を使用しないため、とくに軟部組織の診断に適しています。

具体的には、頭頚部、胸部、腹部、骨盤内臓器などの部位に適した方法だといえるでしょう。遠隔画像診断サービスで診断を依頼する場合は、これらの領域を専門とする医師が診断できるサービスを利用することが大切です。

PET

PET(陽電子放出断層撮影、Positron Emission Tomography)は、核医学の一種で、放射性薬剤を体内に投与してその分布を画像化し、細胞の活動状況を調べる医用画像診断技術です。CTやMRIが臓器の形から異変を発見するのに対して、PETは細胞の機能から異変を発見するという違いがあります。

PETは悪性腫瘍・リンパ腫の病期診断や病巣の特定などに適した検査方法であり、一度の検査で全身を調べることができます。PET検査とCT検査を組み合わせたPET-CT検査などもあり、より総合的かつ正確な画像診断をするために用いられるケースがあります。

その他

その他画像診断に利用されるモダリティとして「DR(デジタルラジオグラフィー)」や「CR(コンピューテッドラジオグラフィ)」があります。DRはX線診断法の一種で、線画像を取得する際に中間のフィルムやイメージングプレートを使用せず、X線を直接デジタル画像として取得できるのが特徴です。

CRもX線診断法のひとつですが、従来のフィルムを使用したX線撮影に代わる技術であり、特殊な蛍光プレートを使用し、X線透過画像をデジタル化して診断します。近年ではより高解像度かつ迅速に画像が取得できるDRの導入が進んでいますが、コストや柔軟性の面でCRを使用し続けている医療機関も少なくありません。

POINT / ポイント

遠隔画像診断サービスは、遠隔で専門医に画像診断を依頼できるサービス

小さなクリニックや地方の病院など専門医が常駐していない医療機関におすすめ

遠隔画像診断サービスにはどのようなメリットを感じる?WEBアンケートで調査!

アンケート画像

遠隔画像診断サービスに興味はあるものの、実際に導入すべきか迷っているという方も多いかもしれません。当サイトでは「遠隔画像診断サービスにどのようなメリットを感じるか」についてWEBアンケート調査を実施したので、迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

第1位は同率で「医師不足を解消できる」「専門医の意見を聞くことができる」でした。読影自体は内科医や外科医でもある程度は対応できますが、より高度な判断が求められる場合、専門の読影医が必要です。

読影医は全国的にも不足しており、医療施設が独自に確保できる読影医の数も限られるでしょう。そこで遠隔画像診断サービスを導入すれば、読影医の少ない・いない病院でも、高度な読影に対応することができます。

第3位は「医師の負担を軽減できる」でした。読影医に限らず、特に地方の医療施設では今後も医師不足が深刻化していくことが懸念されます。

一方で、高齢化によって検査数は増加していくことが予想されるでしょう。そのような状況の中で一人ひとりの医師にかかる負担を軽減するためには、遠隔画像診断サービスの活用がおすすめです。

第4位は「見落としや誤診を防ぐことができる」でした。放射線科の専門医でない場合は特に、見落としや誤診をしてしまう可能性もゼロではありません。

遠隔画像診断サービスを活用すれば、そうした医療ミスを防ぐことにも繋がります。医療の質が向上するだけでなく、読影にかかる手間や時間を削減できるという効果も期待できるでしょう。

アンケートの結果は以上です。それでは、ここからは遠隔画像診断サービスのメリットやデメリットについて、より掘り下げて解説していきます。

遠隔画像診断サービスのメリット・デメリット

遠隔画像診断サービスのメリット・デメリットの見出し画像

遠隔画像診断は医療機関におけるさまざまな課題を解決してくれるサービスとして注目されていますが、具体的にどのような効果を期待することができるのでしょうか。ここでは遠隔画像診断サービスのメリットに加え、導入前に知っておきたいデメリットについてもご紹介します。

遠隔画像診断サービスのメリット

まずは、遠隔画像診断サービスの導入で感じられるさまざまなメリットについてご紹介します。

医師不足の解消

遠隔画像診断サービスを利用する大きなメリットのひとつに、医師不足の解消が挙げられます。医療現場の人手不足は深刻化しているとされており、とくに小さなクリニックや地方の医療機関では、画像診断の専門医が常駐していないケースもあります。

今後高齢化社会が進んでいけば、ますます検査数や受診者数が増えていくことが予想でき、医師不足はさらに深刻な問題になっていくことが考えられます。それに加えて、画像診断には豊富な知識や経験が必要であり、とくに放射線科の専門医が在籍している医療機関は限られているのが現状です。

その点遠隔画像診断サービスでは、医療機関の場所にかかわらず、全国の専門医に診断を依頼することができます。画像診断の専門医がなかなか見つからず困っているという場合は、ぜひ遠隔画像診断サービスの利用を検討してみましょう。

医師の負担軽減

医療業界の人手不足が進んでいることで、医師の業務負担が大きくなっているという問題もあります。とくに小さなクリニックや地方の医療機関の場合、限られた人数の医師が通常の業務に加えて画像診断にも対応しなければならず、業務の負担は大きくなってしまいます。

その点遠隔画像診断サービスを利用すれば、画像診断はすべて専門医に任せることができるので、それにかかっていた手間や時間を大きく削減することができます。すると、本来の業務や緊急性の高い診療に迅速に対応でき、医師の負担の軽減につながるでしょう。

もちろん、診察の時間を十分に確保できるようになったり、緊急対応しやすくなったりすることは、患者にとっても大きなメリットになります。

画像診断の品質向上

遠隔画像診断サービスの大きな特徴として、それぞれの専門医に直接診断してもらえることが挙げられます。内科医や外科医など放射線科医以外でも画像診断に対応できますが、より高度な判断を求められるケースでは放射線科の専門医の診断が必須です。

このようなケースで専門医が在籍していない病院の場合、ほかの病院で画像診断をしてもらったり、大きな病院で改めて検査をしてもったりと、患者の負担を増やしてしまうことになってしまいます。その点遠隔画像診断サービスを活用すれば、どのような場所からでも高い品質の診断が提供可能です。

とくに地方では専門医がいないことによる地域格差も顕著になっていますが、遠隔画像診断サービスを活用することで、地方であっても専門的な診断をもとにした医療が提供できるようになるでしょう。

検査装置の稼働率向上

病院に画像診断の専門医が在籍していない場合や、未消化のため対応できないと判断していた検査も、遠隔画像診断サービスを利用すれば安定して対応できるようになります。これにより、これまで稼働率の低かった検査装置を頻繁に稼働できることも、遠隔画像診断サービスを利用するメリットといえるでしょう。

検査装置は、導入はもちろん維持管理のためにもコストがかかるため、稼働率が下がっている状態では無駄な費用ばかりかかっている状態になっています。遠隔画像診断サービスの導入によって診断を院外の専門医に任せることができれば、検査数を増やすことができるため装置の稼働率向上につながり、無駄なコストの削減が叶えられるでしょう。

病院機能評価の対象になる

病院機能評価とは、医療機関の品質や管理体制、患者に提供している医療を評価・認証する制度のひとつです。これは、病院が一定の基準を満たしているかどうかを客観的に評価することで、患者にとっての医療の質を確保し、医療機関自体の改善を促進することを目的としています。

そして一定の水準を満たした医療機関は「認定病院」とされ、安全性や信頼性の確かな医療機関として客観的に証明されます。この病院機能評価には複数の審査項目が設けられていますが、そのなかの「画像診断(放射線)」の項目では、遠隔読影が評価対象に含まれます。

遠隔画像診断サービスのデメリット

ご紹介したように、遠隔画像診断サービスにはさまざまなメリットがありますが、反対にデメリットになってしまう部分も存在しています。ここでは、遠隔画像診断サービスを利用する前に理解しておきたい遠隔画像診断サービスのデメリットをご紹介します。

費用がかかる

デメリットのひとつに、サービスを利用するための費用がかかることが挙げられます。多くのサービスでは、基本料金に読影料金を加算したものが毎月請求されるので、自院内のみで完結するよりはコストは高くなるでしょう。

ただし、基本料金の設定はサービスごとに異なり、また読影料金についても金額に差があるため、複数のサービスを比較して自分たちに合ったサービスを選ぶことが大切です。なかには毎月の固定費や初期費用なしで始められるサービスもあるので、ぜひいろいろなサービスをチェックしてみてください。

画像診断管理加算を算定できない

もうひとつのデメリットとして、遠隔画像診断では、画像診断管理加算を算定できないことが挙げられます。ただし検診の画像診断サービスであれば診療報酬の選定に影響はないため、検診の読影のみ遠隔画像診断サービスを利用するなど、工夫して取り入れることでこの問題は解決します。

POINT / ポイント

人手不足解消や診断の品質向上などのさまざまなメリットがある

デメリットも理解したうえで遠隔で画像診断サービスの導入を検討しよう

遠隔画像診断サービスの選び方

遠隔画像診断サービスの選び方の見出し画像

遠隔画像診断の需要が高まっていることから、さまざまなサービスが提供され始めています。そのため、どのサービスが自院に合っているのかわからない、なにを基準に選べばいいのかわからないと感じている方もいるのではないでしょうか。そんな方のために、ここでは遠隔画像診断サービスを選ぶ際にチェックしたいポイントをご紹介します。

費用・料金体系

遠隔画像診断サービスの導入にあたり、費用面での不安が大きいという施設や担当者も少なくないはずです。多くの遠隔画像診断サービスは、基本料金+読影料金で毎月の費用が決定するため、どうしても固定でかかるコストが増えてしまう可能性があります。

ただし、なかには部位単位ではなく依頼する画像枚数での従量課金制で対応しているサービスもあります。この場合、原則的に月額費用はかからず、また初期費用などもかからないことが多いため、費用面での負担や不安を減らしてくれます。

始められない理由が費用である場合は、ぜひこのような料金体系を採用していたり、低価格で利用できたりするサービスを検討しましょう。

二次読影・ブラインド読影への対応

遠隔で画像診断をしてもらう場合、ほかの医療機関の専門医に診てもらうことから、信憑性について不安があるため導入をためらっているという方もいるでしょう。そのような不安を感じないようにするためには、2人以上の医師が読影する二次読影、三次読影に対応しているサービスを利用すると安心です。

また、二次読影でも一次読影の結果を知らせないまま読影するブラインド読影に対応していると、より信憑性の高い診断結果を得られるでしょう。このようなサービスの場合、セカンドオピニオンとしても活用することができます。

ぜひ読影の品質向上のためにも、信頼できる結果を提供してもらうためにも、このような対応が可能な遠隔画像診断サービスを利用してください。

導入の容易さ

導入の容易さも、遠隔画像診断サービス選びでチェックしたいポイントのひとつです。遠隔画像診断サービスには、大きく分けて専用機器をレンタルするタイプと、オンラインで対応できるタイプの2種類があります。機器の設置が必要な場合は、設置場所の確保や配線工事なども必要になるため、オンラインで対応できるタイプがおすすめです。

とくに最近ではデジタル化された医用画像が普及し、「地域医療連携」「地域包括ケア」などを含めた高精度な医療サービスを提供するために積極的に活用されています。その流れに取り残されてしまった医療機関でも、簡単に導入できるサービスや、既存のシステムとの連携までサポートしてくれるサービスを選べば、その遅れを取り戻すことは可能です。

またオンラインで使用できるタイプの場合、本契約前にお試し期間を設けていることもあります。お試し期間のあるサービスであれば、その医療機関にとって最適なシステムであるかを確認したうえで導入を検討できるため、導入してからの不便を感じにくいでしょう。

対応力・カスタマイズの可否

対応力の高さやカスタマイズの可否も、遠隔画像診断サービスを利用する際にチェックしたいポイントです。とくに対応力は実績があってこそのものでもあるので、さまざまな病院やクリニックとの連携実績があり、それに基づいた豊富なノウハウやサービスの提供ができる遠隔画像診断サービスがおすすめです。

また、医療機関によって必要な対応やシステムは異なるため、できるだけカスタマイズにも対応できるサービスを選ぶと導入しやすいでしょう。たとえばすべてのサービスを自社開発している場合、柔軟なカスタマイズができることも多く、医療機関ごとのニーズに合わせたシステムの導入を叶えてくれる可能性が高いです。

そして、導入への負担を最小限に抑えたいという場合は、提案から導入、導入後のサポートまで一貫対応してくれるサービスを選ぶと安心です。ぜひ、これまでの実績や対応できる範囲をチェックし、実際にカスタマイズの相談などもしながら、最適な遠隔画像診断サービスを見つけてください。

POINT / ポイント

費用面での不安がある場合は従量課金制のサービスを選ぶのがおすすめ

実績が豊富で医療機関のニーズに合わせた対応ができる柔軟なサービスを選ぼう

遠隔画像診断サービスを積極的に活用しよう

高齢化社会が進む日本で、今後ますます画像診断の需要は高まっていくと見られています。そのような状況のなかで人手不足や地域格差を解消するためにも、ぜひ遠隔画像診断サービスを積極的に活用し、より品質の高い診断や医療を提供できるようにしましょう。遠隔画像診断サービスは数多く提供されていますが、まずはさまざまなサービスを比較し、費用面も含めて医療機関にとって最適なものを見つけてください。

【PR】契約前のお試しも可能!初めてでもラクラク導入できる遠隔画像診断サービス

近年、医療業界では医師の人手不足や地方と都心部での医療格差など、さまざまな課題が浮き彫りになっています。とくに画像診断においては、放射線科の専門医が常駐していない医療機関も多く、患者の負担が大きくなるケースも見受けられます。


こういった現状があるなかで、高齢化による患者数の増加は避けられない状況です。加えて予防医療へのニーズも高まり続けているため、医師の人手不足解消や地域差をなくすための取り組みを早急に行う必要があるでしょう。


そして、その方法のひとつとして検討したいのが「遠隔画像診断サービス」です。昨今では遠隔画像診断サービスが注目されていることもあり、さまざまなサービスが提供されていますが、とくにおすすめしたいのが「株式会社エスフィル」です。

導入が容易で安心の従量課金制 株式会社エスフィルの魅力とは?

おすすめの遠隔画像診断サービス比較表

イメージ
引用元:https://www.esfill.co.jp/

引用元:https://dr-net.co.jp/

引用元:https://medical.secom.co.jp/it/hospinet/

引用元:https://ykr-medical.jp/

引用元:https://mnes.life/
会社名株式会社エスフィル株式会社ドクターネットセコム医療システム株式会社YKR medical labo株式会社株式会社エムネス
サービス名エスフィル遠隔画像診断サービスTele-RADホスピネットRadi-Dock
無料トライアル×××
読影メニュー【対応モダリティ】
全モダリティ対応

【読影領域】
あらゆる部位に対応

【検診・診療】
全ての検診・診療に対応
【対応モダリティ】
CT、MRI、CR、DR、MMG、PET、RI
【読影領域(CT/MRI)】
頭頚部、胸部、腹部、上肢、下肢、脊椎、心臓
【検診対応】
胸部・胃部検診、マンモグラフィ、肺がんCT、大腸CT、脳ドッグ、乳腺トモシンセシス
【その他】
Ai(死亡時画像診断)
CT、MRI、核医学、CR(検診サービスあり)、DR、マンモグラフィ、眼底、大腸CT、PET-CT、トモシンセシスCT、MRI、CR、DWIBS、RF、MMG、RI、PETなど記載なし
返却時間依頼から24時間以内18時までの依頼で翌12時までに送信翌営業時間中翌3営業日以内3~5日
緊急返却1時間1時間以内、2時間以内、翌朝9時の3種類のオプションあり1時間対応可能1時間
サポート体制・専用のチャットチャンネル提供
・その他、電話を含め専任のオペレーターが対応
・オペレーターによるサポート
・トラブル時にはリモートにより即時対応

など
・読影医と直接話せる「テレカンファレンス」
・災害時にもサービスを継続できる多重拠点

など
・事業者向け損害賠償保険に加入

など
・導入前後で専任のサポートチームがフルサポート
・フィードバックを製品開発へ反映

など
導入までの期間無料トライアル→即時対応可能
本番導入→無料トライアル後、最短1週間
約3週間約2週間最短翌2営業日最短3日
料金初期費用はゼロから可能。安価な従量料金。記載なし記載なし月額基本料金: 2万5,000円記載なし
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