遠隔画像診断サービスの料金はどのくらい?相場や内訳を紹介

公開日:2024/09/25

遠隔画像診断サービスとは、その場にいない専門医がインターネットを使ってCTやMRIといった医療画像を診断するシステムです。インターネット経由で画像データが送られるため、専門医のいる場所から離れた場所にある医療機関からでも専門医に診断を依頼できます。今回は、遠隔画像診断サービスの料金や相場、料金内訳を紹介します。

遠隔画像診断サービスの料金相場とは?

遠隔読影を導入する場合の毎月のコストは、大きく分けて月額基本料金と読影料金の2つから成り立ちます。

月額基本料金

まず、システムの維持費として月額基本料金が発生します。こちらはサービスを提供する企業や契約内容によって異なりますが、一般的には1〜5万円程度が相場です

読影料金

次に、実際に読影を依頼するごとに発生するのが読影料金です。こちらは画像の種類や部位、読影の難易度などによって異なり、例えばX線読影であれば1枚あたり500円から、CTやMRIなどの場合は1件あたり2,000円からが目安となります

初期導入費用

これらの料金に加えて、初期導入費用が発生する場合があります。これはインターネット環境やPCなど、必要な機材がすでに揃っている場合は不要となる場合もあります。しかし、必要であれば5万円から40万円程度かかることが多いようです

料金内訳:サービス内容に応じたコストの考え方

遠隔画像診断サービスの料金は、初期費用とランニングコストに分けられます。

初期費用

初期費用は、遠隔画像診断サービスを受けるための環境整備に必要な費用です。システム導入費やネットワークの設定費、機器の購入費などが含まれます。それ以外にも、院内システムとの連携により費用が変動します。たとえば、院内PACS(医療用画像管理システム)と接続させる場合やレポート連携、自動依頼連携を行う際にコストがかかるでしょう

ランニングコスト

サービス利用中のランニングコストについても考えなければなりません。ランニングコストは、オンプレミス型とクラウド型で異なります

オンプレミス型とは、院内にサーバーや通信回線といったシステムをつくりあげ、自院で運用を行う形態のことです。オンプレミス型には、顧客の要望に合わせてカスタマイズしやすいというメリットがあります。しかし、クラウド型に比べてコストが高くなることが多いです。

一方、クラウド型は、撮影した画像をクラウドに送る仕組みであるため、院内ではシステム構築を行いません。そのため、初期費用やランニングコストを大きく抑えることが可能です。

また、ランニングコストの一部として、読影費用や部位加算、スライス加算、時間外対応料金などを把握しなければなりません。読影費用は、画像診断1件ごとの料金です。CTやMRIなど検査機器の違いによって料金がかわる場合と、一律で設定している場合があります。

部位加算とは、特定の部位の読影を行う際に加算される料金で、1部位ごとに1,000〜3,000円が目安となります。スライス加算とは、読影する画像の枚数が一定枚数を超えた際に加算される料金です。緊急対応や時間外対応を依頼する場合、1件当たり500円程度の追加料金が発生することがあります。これらの費用をすべて含めて、ランニングコストを計算しなければなりません。

コストを最適化するためのポイント

遠隔画像診断支援サービスのコストを抑えつつ最適化を図るには、いくつかポイントがあります。

まず複数の業者から見積もりを取得し、自院のニーズに合致したサービス内容と価格のバランスが取れた業者を選ぶ必要があります。自院のニーズに完全にあっていなくても、価格差とサービス内容を比較検討し、費用対効果の高い方を選択することが大切です。

また、不要なサービスを削ぎ落とすことも効果的です。24時間対応や緊急読影など、施設の運用状況に合わせて本当に必要なオプションを見極め、サービス内容を必要最低限に絞り込むことで費用対効果を最大化できます。しかし、コストばかりを重視するのはリスクがあります。いかに費用が安くても、サービスの質が期待以下であれば、結果的に無駄なコストになってしまう可能性があるからです。緊急対応ができないサービスを選択してしまうと、休日や夜間の対応が困難になり、読影医を新規で雇う必要が出てしまいます。

また、読影の精度が低くサービスの質が低いと、最悪の場合、医療ミスにつながる恐れがあります。ひとたび医療ミスが発生すれば、コスト削減のメリットを大きく上回る損失となるでしょう。

重要なのは、費用対効果が高いサービスを選択することです。遠隔画像診断サービスを利用する際は、WEBサイトからの情報収集だけではなく、サービスを扱っている事業者から直接情報を得る必要があります。

まとめ

遠隔画像診断サービスの料金は、月額基本料金と読影料金、初期導入費用から成ります。月額基本料金は、1〜5万円程度です。一方初期導入費用は環境によって異なり、5〜40万円程度かかる場合があります。また、コストを最適化するには複数の業者から見積もりを取り、自院のニーズに合ったサービス内容と価格のバランスが取れた業者を選ぶことが重要です。費用を抑えるために不要なサービスを削ぎ落とすことも有効ですが、サービスの質を犠牲にすることは避けるべきでしょう。

PR契約前のお試しも可能!初めてでもラクラク導入できる遠隔画像診断サービス

おすすめの遠隔画像診断サービス比較表

イメージ
引用元:https://www.esfill.co.jp/

引用元:https://dr-net.co.jp/

引用元:https://medical.secom.co.jp/it/hospinet/

引用元:https://ykr-medical.jp/

引用元:https://mnes.life/
会社名株式会社エスフィル株式会社ドクターネットセコム医療システム株式会社YKR medical labo株式会社株式会社エムネス
サービス名エスフィル遠隔画像診断サービスTele-RADホスピネットRadi-Dock
無料トライアル×××
読影メニュー【対応モダリティ】
全モダリティ対応

【読影領域】
あらゆる部位に対応

【検診・診療】
全ての検診・診療に対応
【対応モダリティ】
CT、MRI、CR、DR、MMG、PET、RI
【読影領域(CT/MRI)】
頭頚部、胸部、腹部、上肢、下肢、脊椎、心臓
【検診対応】
胸部・胃部検診、マンモグラフィ、肺がんCT、大腸CT、脳ドッグ、乳腺トモシンセシス
【その他】
Ai(死亡時画像診断)
CT、MRI、核医学、CR(検診サービスあり)、DR、マンモグラフィ、眼底、大腸CT、PET-CT、トモシンセシスCT、MRI、CR、DWIBS、RF、MMG、RI、PETなど記載なし
返却時間依頼から24時間以内18時までの依頼で翌12時までに送信翌営業時間中翌3営業日以内3~5日
緊急返却1時間1時間以内、2時間以内、翌朝9時の3種類のオプションあり1時間対応可能1時間
サポート体制・専用のチャットチャンネル提供
・その他、電話を含め専任のオペレーターが対応
・オペレーターによるサポート
・トラブル時にはリモートにより即時対応

など
・読影医と直接話せる「テレカンファレンス」
・災害時にもサービスを継続できる多重拠点

など
・事業者向け損害賠償保険に加入

など
・導入前後で専任のサポートチームがフルサポート
・フィードバックを製品開発へ反映

など
導入までの期間無料トライアル→即時対応可能
本番導入→無料トライアル後、最短1週間
約3週間約2週間最短翌2営業日最短3日
料金初期費用はゼロから可能。安価な従量料金。記載なし記載なし月額基本料金: 2万5,000円記載なし
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら
公式サイト公式サイトはこちら公式サイトはこちら公式サイトはこちら公式サイトはこちら公式サイトはこちら