会社名 | 株式会社DIC |
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住所 | 〒100-6001 東京都千代田区霞が関3丁目2−5 霞が関ビルディング 19階 |
TEL | 03(5501)2995 |
医療画像(CTやMRIなど)を専門の診断医がクリニックから遠隔地で解析し、診断結果を提供するサービスを遠隔画像診断サービスといいます。このシステムの導入により、クリニックで撮影した画像をインターネット経由で専門の読影医に送り、迅速かつ正確な診断を受けられます。今回は株式会社DICが提供するサービスを解説します。
株式会社DICが提供する遠隔画像診断サービスの優位性
健康診断で撮影された医療画像(X線、CT、MRIなど)を専門的に解析し、異常の有無を判断するプロセスを読影といいます。読影は肺がんや心疾患などの重大な疾患を初期段階での発見を可能にし、早期治療や生活習慣の改善を促すための重要なステップです。しかし読影は微細な異常の発見、多様な疾患の判別が求められ、医師の経験によって結果が左右されます。画像内に含まれる非常に微細な異常が、早期がんやその他病変の兆候である可能性があるため、見逃さずに正確に判断しなくてはなりません。
しかし、微細な異常は、画像の解像度や患者の状態によって見つけにくい場合もあります。経験の浅い医師では、これらの兆候を見逃してしまうリスクがあるため、非常に注意が必要です。また、医療画像には、多種多様な疾患の兆候が写っていることがあり、それらを正確に判別するには高度な知識と経験が必要です。初期症状の段階では判別がつきにくい、似たような兆候ながら異なる病状を正しく区別することが重要になりますし、心臓や血管の画像では、動脈硬化や心筋梗塞の初期兆候を見逃さないようにすることも難しいポイントのひとつです。
読影の精度は患者の診断結果に直結するため、ミスが許されませんが、医師の疲労や判断ミスなど、ヒューマンエラーが発生する可能性もあります。大量の画像を短時間で読影しなければならない場合や、微妙な違いを見極めなければならない場合には、誤りが発生しやすくなるでしょう。
今回紹介する株式会社DICは、CT/MRI保有医療機関と放射線専門医をTele-Radiology(遠隔画像診断)技術で結びつけることで、遠隔地にいる放射線科専門医による読影診断レポートを提供するサービスを提供しています。一般的な遠隔画像診断サービスとの優位性は専門性の高い読影レポートです。病変などの部位にマークをしたキー画像つきの放射線科専門医によるわかりやすい報告書を受けられます。
また、読影レポートに疑問や質問があった場合、再読影の実施や代表医師の話が聞けるサポート、過去の診断画像との比較や前回の読影レポートを参照しながらの読影サービスも提供しています。これらの機能を活用することで、より高い診断精度と迅速な治療方針の決定が可能となり、患者の健康管理に貢献できることが魅力です。
高度な技術を駆使した診断精度の向上
DICの遠隔診断サービスでは、専門医による高精度な診断が提供されるため、誤診や見落としのリスクが減少します。これにより、不必要な再検査が減り、患者に対する無駄な負担や時間の浪費を防げます。また、再検査が減少することで、クリニックのスケジュールに余裕が生まれ、ほかの診療業務をより効率的に実施することが可能となるでしょう。
このサービスは、さまざまな種類の医療画像を取り扱うと同時に、異なる疾患が疑われる患者を多くもつ総合クリニックや、患者の経過観察が重要ながん治療や慢性疾患を管理するクリニック、専門医が常駐していないクリニックにおいて、とくに効果的です。DIC特有の、病変部位のマーキングや過去との比較が可能な機能により、患者に対してより質の高いケアを提供し、クリニックの信頼度や評判の向上に寄与が期待できるため、精密な診断と患者への的確な説明が必要な、高度な医療サービスを提供するクリニックにもおすすめのサービスです。
業務効率を大幅に改善するサポート体制
このサービスの大きな特徴のひとつが、読影レポートに疑問や質問がある場合に、再読影の依頼や、直接専門医に問い合わせられる点です。一般的なサービスでは、診断結果が提供されるだけで終わることが多いのですが、このサービスではクリニックの医師が診断結果に不安を感じた場合や、さらに詳細な説明が必要な場合に、直接相談できる窓口が用意されています。
これにより、診断の精度や信頼性がさらに向上し、患者へのケアを一層充実させることにつながります。読影業務を外部の放射線科専門医に委託することは、クリニック内の医師やスタッフの負担軽減の効果があります。スタッフは患者対応や他の診療業務に集中でき、全体の業務効率が向上するでしょう。また、専門的な読影を問い合わせ可能なサービスに委託することで、常駐医師の教育やトレーニングにも効果が期待できます。
まとめ
株式会社DICが提供する、遠隔地からでも画像診断が受けられるサービスを紹介しました。病変部位にマークしたキー画像付きの読影レポート、放射線科専門医によるわかりやすい報告、再読影や専門医への相談機能、そして過去画像との比較機能を備えていることが特徴です。これらの機能は、より高い診断精度と迅速な治療方針の決定に貢献し、患者の健康管理に大いに役立つでしょう。専門的なサポートが必要なクリニックや、患者数の多いクリニックに特におすすめです。クリニックの規模や診療科目に関わらず、患者に対して質の高い医療サービスを提供するために、導入を検討してみるのはいかがでしょうか。